田舎暮らしを失敗させないために、補助金や移住者支援制度を知ろう!

暮らし, 地方移住

「田舎暮らしに憧れて地方に移住してみたけど、閉鎖的な土地柄で馴染めなかった。」
こんな体験談を耳にすることがあります。

もし田舎暮らしを始めるなら、移住者を歓迎してくれるような場所に住みたいですよね。
でも、移住者を歓迎してくれる場所って、どう探せばいいのでしょうか?

指標になるのは、各自治体の「移住者支援制度」です。

移住者支援制度

過疎化が進む田舎では、定住者を増やすため、各自治体が独自に移住者向けの支援・補助金制度を設けています。
中には移住者向けの支援制度を充実させ、積極的に移住者を呼び込んでいる自治体もあります。

移住者の呼び込みに積極的ということは、その自治体は移住者に来てもらいたがっているということです。
つまり、このような支援制度に力を入れている地域こそ、移住者を歓迎してくれる場所といえるでしょう。

そこで今回は、移住者支援に力を入れている長野県の地域と、制度をご紹介したいと思います。

長野県 山ノ内町

長野県の北東部に位置する「山ノ内町」は、群馬県との県境にある山あいの町です。

町の西部には「湯田中渋温泉郷」があり、風情ある温泉街と名湯を楽しめます。
また、町の南部には人気リゾート地の「志賀高原」が広がり、夏はアウトドアやアクティビティー、冬はスキーやスノーボードなどを楽しむことができます。

山ノ内町では移住者向けに「空き家活用改修等事業補助金」の制度を設けています。
この制度では、山ノ内町への移住を希望する方の、居住のための空き家の改修費用に対して補助金が支給されます。

・補助対象の改修費用の1/2以内の金額

・上限額:800,000円

また、賃貸物件への居住に関しては「移住促進家賃補助金」の制度を設けています。
この制度では、山ノ内町に移住を希望する50歳以下の方の、賃貸物件に居住した際の家賃に対し補助金が支給されます。

・最長で3年間(世帯主が51歳になるまで)
・上限額:27,000円

①月額家賃が23,000円以下の場合・・・家賃から12,000円を控除した額
②月額家賃が23,000円以上の場合・・・家賃の月額から23,000円を控除した額の1/2に11,000円を加算した額

この他にも山ノ内町では、

・若者定住促進マイホーム取得等補助金
・若者定住促進家賃補助金
・山ノ内町田舎暮らし体験住宅
・がんばる農業就農奨励金
・農業次世代人材投資事業
・保育料軽減
・保育料無料化

・・・等々、多くの支援制度を設けて、移住者の呼び込みに取り組んでいます。

長野県 天龍村

長野県の南部に位置する「天龍村」は、静岡県と愛知県の県境にある山あいの村です。

南北に長い長野県では、南部と北部でかなり気候が異なります。
天龍村は長野県の最南端にあるため、県内で最も温暖で、冬でも過ごしやすい地域です。
また、多くの秘境駅があることでも知られ、毎年たくさんの鉄道ファンが訪れています。

天龍村では移住・定住支援として、50歳以下の方の住宅取得に関して、次のような補助金制度を設けています。

①新築の場合・・・工事費用の10%以内(上限200万円)

②増改築の場合・・・工事費用の10%以内(上限100万円)

③空き家の取得・・・取得費用の10%以内(上限100万円)

④住宅用地取得・・・取得費用の100%以内(上限100万円)

⑤耐震診断・・・昭和56年以前に建てられた木造住宅の精密診断の費用は全額補助、耐震補強の費用は上限60万円まで補助

また、移住者向け支援制度として、50歳以下で天龍村にU・Iターンした世帯に、「UIターン助成金」を支給しています。

・単身・・・5万

・夫婦・・・10万

・18歳以下の子供・・・1人につき2万円

(村内に居住した日から2年経過後に支給)

天龍村ではこの他にも、「保育料減免制度」「給食費100%村負担」などの制度を設けており、子育て支援にも積極的です。

まとめ

というわけで今回は、移住支援に力を入れている長野県内の地域と制度をご紹介しました。

今回ご紹介したような、支援制度を充実させて移住者を迎えたがっている地域を選ぶことが、移住を歓迎してもらうための大切なポイントになります。
子育て世帯の方や田舎への移住を考えている方は、参考にしてみて下さい。

それではまた~♪