耕運機の紐が切れた スターターロープの交換に挑戦!

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耕運機

先日、我が家の耕運機を動かそうとしたときに、とても残念な出来事が起こりました。
なんと、エンジンをかけるときに引っ張る紐が切れてしまったのです!

耕運機の紐が切れた

このところの寒さでエンジンのかかりが悪くなっており、何度も紐を引っ張っていたら「ブチッ!」と逝ってしまいました。

慌ててネットで調べてみると、どうやら交換用の紐自体は数百円で手に入るらしく、自力で交換している人もたくさんいるようです。
修理代の節約にもなりそうですし、今回は自力で紐を交換してみることにしました。

紐の名前はリコイルスターターロープ!

このエンジンをかけるときに引っ張る紐の正式名称は、「リコイルスターターロープ」というそうです。

交換用のリコイルスターターロープは、ホームセンターなどの農機具売り場で売っています。
ロープには太さや長さなど様々な種類があるので、購入の際には事前にロープの太さと長さをしっかり測っておきましょう。

私が行ったホームセンターでは太さが3mm~6mm(0.5mm刻み)、それぞれ長さが1mと2mのものが売られていました。
売り場の様子はこんな感じ。

リコイルスターターロープ

たくさんあって、どれを買ったらいいかわからなくなりますよね(笑)。
できれば、切れたロープの実物を売り場まで持って行き、しっかり商品と見比べてから買うのがおすすめです。

もし近くにホームセンターなどがない場合は、ネット通販でも買うことができますよ。

ちなみにうちで使っている耕運機は「ホンダ Lucky FU650」という機種です。
エンジンは「ホンダ GX160」という規格で、使われているスターターロープのサイズを測ってみた所、太さは5~5.5mmくらい、長さは1mでした。
同じ耕運機を使っている方は参考にしてみて下さい。

スターターロープの交換!

それでは早速スターターロープを交換していきましょう。

なお、交換作業中はこまめに写真を撮っておくことを強く推奨します。
後でロープの巻く方向や部品の取り付ける位置などがわからなくなったときに役立ちますよ。

それではまず、ロープが巻かれている部分のカバーを外します。

耕運機のリコイルスターター

3箇所のボルトを外して、

耕運機のリコイルスターターカバー

裏返してみるとこんな感じ。

耕運機リコイルスターター

この真ん中のねじをプラスドライバーで外します。

リコイルスターター分解

この白い部品から、切れたロープを外して新しいロープに交換します。
このとき、巻きつける向きを間違えないように、撮影しておいた写真を見て正しい向きに巻きましょう。
ロープの端の片方を抜けないように固くこぶ結びにし、もう一方を穴から通して巻きつけていきます。

スターターロープ交換

巻き終えたら部品を組み直していきます。
この小さい黒い部品も写真を見ながら元の位置に取り付けていきます。
(「ラチェット」という部品だそうです。)

リコイルスターターのラチェット

とりあえず一度組み直してみましたが、これは失敗ですね。
ロープが余ってしまっていて、このまま取り付けてもグリップが「だらん」と垂れ下がってしまいます。

リコイルスターター

実はこの白い部品は真ん中がゼンマイみたいになっていて、エンジンをかけるときに引っ張ったひもを巻き直す仕組みになっています。
(このゼンマイ部分は「スプリング」と呼ぶそうです。)
このゼンマイの巻きが足りないため、ロープが余ってしまったようです。
もう一度分解して、ゼンマイをもう一回転分巻いた状態で再度組み直し、グリップにロープを通してこちらの端も抜けないようにこぶ結びにします。

リコイルスターターとグリップ

今度はいい感じ!
グリップを放すとゼンマイで引っ張られてピッタリと本来の位置に収まりました。

ちなみにこのグリップ部分、「スターターノブ」という部品だそうです。
(もしくは「スターターハンドル」。普通に「始動グリップ」と呼ばれてる場合もあります。)

この状態まで来たら後は簡単、これを元通り耕運機本体に取り付けるだけです。

耕運機のエンジン

うん、バッチリ!
見た目は問題ありません。
確認のためロープをひっぱてみると、

ブルルンッ!ブロロロロロ

しっかりエンジンがかかりました。
交換成功です!

というわけで今回は、耕運機のリコイルスターターロープの交換に挑戦してみました。
初めてのスターターロープの交換でしたが、1時間ほどで終えることができました。
修理代も安く済んでお得ですし、皆さんも機会があればスターターロープの自力交換にチャレンジしてみて下さい。

リコイルスターターは分解しちゃいけない!?(後日追記)

とまあ、無事エンジンがかかるようになってめでたしめでたし・・・のはずだったのですが、後日、驚愕の真実を知りました。
なんと「リコイルスターター本体は絶対に分解してはいけない」らしいのです。
理由は、中のスプリングが外れて元に戻せなくなるからとのこと。

思いっきり分解しちゃったよ!
まあ、スプリングもちゃんと戻ったから良かったけど(笑)。

こちらの↓ホンダ純正のリコイルスターターロープの商品ページに、詳しい交換方法が載っていました。

純正パーツなのでちょっとお高くなりますが、「GX160エンジン対応」とハッキリ記載されているので安心して使うことができますね。