新規就農者向け 田舎に移住して農業を始める為に必要な5つの準備!

農業, 就農

田舎に移住して農業を始めるためには、次の5つを準備する必要があります。

①技術・ノウハウ
②資金
③農地
④機械・設備
⑤住居

開業までにこの5つを準備できなければ、農業で独立することはできません。
今回はこれらを準備する方法として、新規就農者や農業初心者でも利用しやすい制度やサービスをご紹介したいと思います。

①技術・ノウハウ

農業を始めるには、売り物になる品質の農作物を生産できる「技術」が必要です。
また、農作業や栽培の技術だけでなく、生産した作物を売って利益を生むための「ノウハウ」も農家には必要になります。

このような技術やノウハウを習得する方法として、まず考えられるのが「農業法人」での研修や就職です。
農業法人とは、個人経営ではなく、人を雇って大規模な農業を経営している会社のことです。

まずは一度、農業法人に就職し、働いて収入を得ながらプロの現場で技術やノウハウを学びます。
技術・ノウハウを習得し、開業資金が貯まったところで独立する、というのが一つの就農方法として考えられます。
この方法であれば、働いてお金を稼ぐことができるので、②の「資金」についても準備することができます。

また、農家や農業法人では研修生を募集している所もあります。
こういった研修に応募することでも、農業の技術やノウハウを習得することができます。

②資金

農業を始める際には、農地や農機具、種や苗など様々なものを用意しなければなりません。
また、全くの新規就農者の場合、農業が軌道に乗って利益が出るまでに数年はかかるでしょう。
このため、開業までにある程度まとまった資金を貯めておく必要があります。

①でもご紹介しましたが、資金を貯めるには農業法人への就職がおすすめです。
開業資金と技術・ノウハウを同時に準備することができるので、独立就農を目指す人にとってはまさに一石二鳥です。

また農業の資金に関しては、農林水産省が行っている「農業次世代人材投資資金」という支援金制度を利用することができます。
この支援金制度では、新規就農のため農業研修を受ける者、または新規に独立就農した者に対して、1年につき最大150万円の支援金が交付されます。
交付期間はそれぞれ、研修の場合は最長で2年間独立就農の場合は最長で5年間となっています。

この他に、農林水産省では「青年等就農資金」という無利子の貸付制度も行っています。
また、農業に関する補助金・助成金制度は、農林水産省だけでなく各自治体でも行っているので就農前に確認しておきましょう。

③農地

農業を始めるには「農地」を用意する必要があります。
しかし、土地勘のない移住者や、何のつてもない新規就農者が、自力で農地を見つけるのは非常に困難です。

こうした移住者・新規就農者が農地を探す場合、各都道府県にある「農地中間管理機構」を利用するのがおすすめです。
農地中間管理機構は、農地を借りたい人と農地を貸したい人をマッチングする組織です。

各都道府県知事の指定を受けている組織のため信用度も高く、初めて畑を借りる新規就農者でも安心して利用することができます。

④機械・設備

農業を始めるには、農業機械や専用設備を用意する必要があります。
しかし、トラクターやコンバインなどの大型の農業機械は、1台で数百万~数千万円もする物もあり、非常に高額です。
小型の耕運機であっても1台で数万~数十万円はするため、新規就農者が最初から全てを揃えるというのは現実的ではありません。

このような高額の設備投資ができない新規就農者の場合、農業機械のレンタルサービスを利用するのがおすすめです。
レンタルであれば新品価格が数百万円もする農業機械であっても、1日あたり数万円で借りることができます。

農業が軌道に乗って利益が出るようになったら、改めて本格的な設備投資を考えてみると良いでしょう。

⑤住居

田舎に移住して農業を始めるには、その土地に住居が必要になります。

新規就農者が住居を探す場合、「空き家バンク」を利用するのがおすすめです。
空き家バンクは、各都道府県が運営する不動産情報サイトです。

この空き家バンクには「畑付き物件」「補助金対象物件」といった、就農者・移住者向けの便利な検索機能があります。
また、自治体が運営している不動産サイトなので、仲介手数料が掛からないというメリットがあります。

まとめ

というわけで今回は、農業を始めるための5つの準備について解説させて頂きました。

今回は新規就農者や農業初心者でも利用しやすい制度やサービスに絞ってご紹介しています。
農業に興味のある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

それではまた~♪

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Posted by なおじ