つくしとスギナの違いは?実は農家の天敵、超厄介な雑草だった!
我が家の畑の一角では、連日たくさんのつくしが生えてきています。
つくしが採り放題で良いじゃないかって?
いえいえ、畑につくしが生えてくるということは、決して良い事とは言えないんです。
春が過ぎてつくしのシーズンが終わると、今度はつくしが生えていた場所から「スギナ」が生えてきます。
実はこの「スギナ」という植物、非常に厄介な存在なんです。
そこで今回は、この「つくし」と「スギナ」について解説したいと思います。
スギナとは?
「スギナ」というのは、この緑色のツンツンしている草のことです。
よく見かける雑草ですよね。
非常に生命力が強く、どこにでも生えてきます。
さて、何でつくしとスギナを一緒に解説するのか疑問に思う人もいるかもしれませんね。
実は「つくし」と「スギナ」は同じ植物なんです。
見た目が全然違うじゃないかって?
確かに。
それではここで、実際につくしとスギナを掘り起こしてみましょう。
それぞれ別の所から生えているように見えるつくしとスギナですが、根っこを千切らないように丁寧に掘り起こしてみると・・・
こんな感じで、つくしとスギナが同じ根っこから伸びてきているのがわかりますね。
つくしとスギナは同じもの
スギナは、種子ではなく胞子で増える「シダ植物」に属します。
冬になるとスギナは枯れてしまいますが、枯れるのは地上に出ている部分(栄養茎)だけで、根っこは土の下に残って冬を越します。
このスギナの根っこの部分を「地下茎」といいます。
そして春になると、スギナの地下茎からは、「胞子茎」という胞子を撒くための器官が伸びてきます。
この胞子茎のことを、我々は「つくし(土筆)」と呼んで、春の風物詩として親しんでいるわけです。
つまり、つくしはスギナの一部というわけですね。
スギナは超厄介な雑草!
実はこのスギナは、別名「地獄草」といって、畑仕事をする人間にとって非常に厄介な存在です。
雑草なので畑に生えれば当然引っこ抜くのですが、スギナの栄養茎(地上に出ている緑の部分)はとても千切れやすく、どんなに丁寧に抜いても土の中に根っこ(地下茎)が残ってしまいます。
そして生命力が非常に強いため、数週間もすれば残った地下茎から新たな栄養茎が伸びてきてしまい、畑を覆いつくします。
こうなると、いつまで経っても草取りが終わりません。
まさに「地獄草」ですね。
スギナの駆除は除草剤で
スギナの駆除には、「グリホサート系除草剤」が最も効果的です。
このグリホサート系除草剤は、スギナの葉や茎(栄養茎)に直接塗って使用します。
葉や茎から吸収されてスギナ全体に作用するので、地下茎も枯らすことができます。
また、地面に直接撒くタイプの除草剤ではないため、土壌に与える影響も少なくて済みます。
グリホサート系除草剤では、日産化学工業のラウンドアップが有名ですね。
というわけで今回は、つくしとスギナについて解説させて頂きました。
それではまた~。
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