ネギに花が咲きそうです。栽培中の葱がとう立ちした時の対処法!

長ネギ, 農業

ネギのとう立ち

前回はうちの畑の長ネギの植え替えの様子をご紹介しました。

さて、この長ネギ君たちなんですが、今ちょっとした問題が起こっています。
春になって暖かくなったため、「とう立ち」が始まっているのです。

というわけで今回は、長ネギの「とう立ち」に対処してみたいと思います。

とう立ちとは?

長ネギの苗が、下の画像のような状態になることを「とう立ち」といいます。

ネギのとう立ち

簡単に言ってしまうと、「花のつぼみをつける」ということですね。
これが成長して花が咲くと、いわゆる「ネギ坊主」になります。

ネギ坊主の画像

長ネギの場合、一定以上の大きさの苗が一定期間低温状態にあると、気温が上がったときにとう立ちが始まります。
厳しい寒さにさらされたことで、花を咲かせて種子を作り、子孫を残そうとするわけです。

ウチの畑のネギたちは、冬の間植えっぱなしにしていたため、もろにこの条件に合致します(笑)

とう立ちが始まると、ネギは栄養を種に集めようとするため、味が悪くなってしまいます。
さらに、とう立ちが始まったネギは身が固く締まるため、食感も悪くなってしまいます。

このため、ネギのとう立ちが始まったら、速やかに対処する必要があるのです。

とう立ちした長ネギの対処方法

とう立ちした長ネギの対処方法を調べてみると、主に次の3つの方法があるようです。

①「とう」の部分を摘み取る

②「とう」と今出ている葉の全てを摘み取る

③そのまま花が咲くまで待って、花から種を取る

「とうの部分」というのは、伸びてきたつぼみの部分のことですね。
ここを切ってしまえば、花や種に栄養が取られなくなるので、再び食用として育てることができるわけです。

①のとうの部分だけ摘み取る場合は、今出ている葉っぱは自然に枯れていくようです。

つまり②は、「どうせ枯れるなら、始めから切り取っておこう」というわけですね。
②のように、古い葉や「とう」を全て切って苗を若返らせることを、「切り戻し」というそうです。

ちなみに、ネギの「とう」は食べられるそうです。
今度切ったネギの「とう」を集めて、料理して食べてみようと思います。

③は王道ですね。
種を採取することができれば、来年は苗の数を一気に増やせるかもしれません。

ただし、種の自家採取はかなり難しいようです。
最近は「F1種子」のような、2世代目以降はうまく育たない品種もありますしね。

とうを切ってみた

で、私は結局どうしたのかというと、①の「とう」の部分だけを切ってみることにしました。

というのも、株分けや植え替えをした直後なので、今の苗はちょっと弱っているはずだと思ったからです。
既に弱っているこの状況で、さらに葉っぱも全部切り落としてしまうのは、苗への負担が大きすぎる気がします。

また傷口が多ければ、それだけ雑菌が入り込みやすくなります。
弱っているときに雑菌に入られたら病気になってしまうかもしれません。

というわけで、とりあえず葉っぱはそのまま残すことにしました。

それでは早速やってみましょう。

とう立ちしたネギ

こんな感じで伸びてきた「とう」の部分を・・・チョキン!

ネギのとうを切る

はい、これだけです。
簡単ですね。

ちなみに私は、普通の剪定ばさみを使って切っています。

おまけ・ネギがとう立ちする様子の画像

まだ4月なので、今まさに「とう立ち」しようとしている苗もあります。

わかりにくいかもしれませんが、この子は「とう」の頭がちょっと出てきています。

ネギのとう立ちの様子

さすがにこれだとまだ、はさみでは切れませんね。
他の部分まで傷つけてしまいそうです。

別固体ですが、もう少し伸びてくるとこんな感じになります。

ネギのとう立ちの様子

さらに伸びるとこんな感じ(これも別固体)。

伸びてきたネギのとう

こいつらはもうちょっと伸びてから切ってあげることにしましょう。

というわけで今回は以上です。
それではまた~。