待機児童ランキングを比較|保育園に受かるなら田舎で子育てもあり?

暮らし, 子育て

近年、希望しても保育所などに入れない「待機児童」が大きな問題となっています。
そこで今回は、待機児童問題について都市部と地方を比較して、田舎での子育てのメリットを解説したいと思います。

今回は、厚生労働省が発表した2018年4月1日時点での各都道府県の待機児童数を、ランキング形式にまとめてみました。

待機児童が多い都道府県ベスト5

まずは「待機児童が多い都道府県ベスト5」を見ていきましょう。

1位 東京都(5,414人)

2位 兵庫県(1,988人)

3位 沖縄県(1,870人)

4位 埼玉県(1,552人)

5位 千葉県(1,392人)

待機児童が多い都道府県では、都市部の地域が上位にランクインしていることがわかります。
厚生労働省の発表によると、待機児童の70%は都市部が占めているとのこと。
都市部になるほど保育所の競争率は高くなり、入るのが難しくなることが伺えます。

唯一、地方でランクインしてしまっているのは沖縄県ですが、沖縄はアメリカの占領下にあった時代に保育所などの整備が進まなかったという背景があり、他の都道府県とは事情が異なります。

待機児童が少ない都道府県ベスト5

次に「待機児童が少ない都道府県ベスト5」を見ていきましょう。

1位 青森県、富山県、石川県、山梨県、岐阜県、鳥取県(0人)

2位 新潟県(1人)

3位 大分県(13人)

4位 和歌山県(16人)

5位 福井県(18人)

なんと、待機児童ゼロの都道府県が6つもあります!
これは驚きですね。

待機児童が少ない都道府県では、地方の県が上位にランクインしています。
千人単位で待機児童がいた都市部と比べて、地方は待機児童が圧倒的に少ないことがわかります。

田舎は保育所に受かりやすい!

この2つのランキングを見てもらえばわかるように、田舎での子育てには「保育所に受かりやすい」というメリットがあります。
もちろん、田舎であれば絶対に受かるというわけではありませんが、少なくとも都市部と比べれば、田舎の方が保育所に受かりやすいのは間違いないでしょう。

また、少子高齢化が進む地方では、子育て支援の一環として「待機児童ゼロ」を掲げている自治体もあります。
保育所に受かりやすい・子育てしやすい地域であることをアピールして、移住者を呼び込む狙いがあるわけですね。
待機児童ゼロを掲げている自治体は、保育所に入りやすいこと以外にも、子育て支援制度が充実していることが多いので、子育て世帯には住みやすい地域といえます。

長野県の待機児童ゼロの地域

ここからは「待機児童ゼロ」を掲げている、長野県の市町村を2つほどご紹介したいと思います。
どちらも地域を挙げて子育て支援に取り組んでいるので、子育て世帯の方や地方への移住を検討している方は、参考にしてみて下さい。

長野県 富士見町

「待機児童ゼロ」をアピールする富士見町(ふじみまち)は、長野県中部の八ヶ岳のふもとに位置する町です。
八ヶ岳や南アルプスに囲まれた自然豊かな地域でありながら、東京まで車で2時間というアクセスの良さも魅力です。

富士見町には町内5ヶ所に保育園があり、病児や病後児の保育にも対応しています。
子育て支援への取り組みが非常に盛んな地域で、町では「子育て広場AiAi(アイアイ)」という施設まで運営されていて、小さな子供や子育て中のお母さん達が集まれる場所になっています。

町の中心部では現在公園を建設中で、子供のための遊具だけでなく、休憩スペースや授乳スペースなど、子育て中のお母さん向けの施設も併設する予定になっています。

長野県 東御市

同じく「待機児童ゼロ」をアピールする東御市(とうみし)は、長野県の東部に位置する町です。
子育て支援に非常に力を入れており、市内には全国的にもめずらしい公営公設の助産所「東御市立 助産所とうみ」があります。

東御市には公立保育園が5つ、私立保育園が1つ、私立幼稚園が1つ、小規模保育所が1つあります。
5つの公立保育園は通常保育だけでなく、長時間保育、土曜保育、休日保育、一時保育、病児保育などにも対応しています。

さらに「子育て支援センター」が市内2ヶ所に設置され、子供や親御さんの交流の場となっています。
この子育て支援センターには、保育士や保健師、臨床心理士もいるので、育児に関する相談も可能です。

まとめ

実は長野県は14年連続で待機児童ゼロの県だったのですが、2017年10月の調査で46人の待機児童が確認され、連続記録は途絶えてしまいました。
今回本当は「長野県は待機児童ゼロ!」って感じの記事にしたかったのですが、書くことができず非常に残念です。

2018年4月1日時点での長野県の待機児童数は、少し増えて50人と発表されています。
まだまだ、全国的には少ない方の地域なので、もう一度待機児童ゼロを目指してほしいですね。

というわけで今回は、待機児童問題について解説させて頂きました。
それではまた~♪