地域おこし協力隊の隊員募集に応募してみよう 仕事の内容や給料は?

暮らし, 地方移住

今回は、地方ならではの働き方ができる「地域おこし協力隊」について解説したいと思います。

地域おこし協力隊とは

地域おこし協力隊とは、「地方へ移住して、給料をもらいながらその地域のための活動を行う」という制度です。
地域おこし協力隊の隊員になった人は、人口減少や高齢化などが進む地方に移住し、その地域の農林・水産業への協力や、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行います。

近年都会の若者の中では、「窮屈な都会暮らしをやめたい」「自然豊かな田舎で暮らしてみたい」といった、移住志向のニーズが高まりつつあります。
一方で、少子高齢化が進む地方では、「若く元気な人材に移住してきてもらいたい」というニーズがあります。

地域おこし協力隊は、この2つのニーズを結びつける制度として、2009年に総務省によって設けられました。

地域おこし協力隊のねらい

地域おこし協力隊のねらいは、その地域に定住してもらい、地方の人口を増やすことにあります。
地方に定住してもらうことで、地方の過疎化・人口減少に歯止めをかけたいわけですね。
そのため地域おこし協力隊では、今住んでいる所よりも田舎の地域にしか応募できません。
そして「協力隊員は必ず住民票を活動地に移す」という決まりになっています。

また、地域おこし協力隊の任期は最長3年となっています。
任期終了後は、活動地に定住するか、それとも別の地域に行くのか決めることになります。

総務省の発表によると、協力隊員の63%は、任期終了後も活動地または活動地の近隣地域に定住しているそうです。
(平成29年3月31日時点のデータ)

地域おこし協力隊の仕事の内容

隊員の仕事は「地域協力活動」となっていますが、その内容は地域によって様々です。

例を挙げてみると、

・地元のジビエ食材を使った新メニューの開発

・地元の自然を巡る観光ツアーのルート立案

・買い物が困難な山間地域への移動販売車のドライバー

・地域の子供達に英語を教えるための教師

・地元の無人島キャンプのインストラクター

・・・といった感じで本当に色々あります。

中には「地元のゆるキャラの着ぐるみアクター」なんて仕事もあったりします。

隊員の給料

隊員の給料は自治体が決定するため地域によって違いますが、大体月給で16万~20万円といった感じです。
16万6千円に設定している自治体が多いですが、探せば20万円越えの所もそこそこ見つかります。

中には月給25万円の募集も・・・。

あと給料とは違いますが、地域おこし協力隊の隊員が活動してきた地域で起業する際には、100万円を上限に補助金が支給されます。
この補助金は、協力隊活動の最終年次、または任期終了翌年に起業した場合に支給されます。

総務省の発表によると、活動地に定住した人の約3割が起業しているそうです。

地域おこし協力隊の募集

協力隊の隊員募集は、地域おこし協力隊のウェブサイトで探すことができます。

https://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/search.html

「活動カテゴリー」で仕事の内容を選びます。

「地域」で移住したい地域を選びます。

「活動支援制度」で給与額などの希望を入力します。

「この条件で検索」をクリックし、絞り込まれた募集の中から希望に合うものを選んで申し込みましょう。

応募後は、地方自治体による書類選考や採用面接などを経て、応募者の採否が決定されます。
協力隊員の選考にあたっては、作文などの課題を設けている自治体もあります。

見事採用が決定したら、応募地に住民票を移して協力隊活動のスタートです♪

まとめ

というわけで今回は、「地域おこし協力隊」について解説させて頂きました。

前回「田舎は仕事がない」という意見について解説しましたが、その中で「田舎での働き方に対する理想が高すぎる」というケースをご紹介しました。
このような、田舎ならではの働き方をしてみたいという人には、地域おこし協力隊はおすすめの働き方です。
ハローワークなどに出ている普通の求人では満足できない人は、ぜひ地域おこし協力隊を検討してみて下さい。

それではまた~♪