こどもの日の柏餅の由来と葉っぱの意味について調べてみた!
いよいよ5月5日のこどもの日が近づいてきました。
こどもの日の楽しみといえば「柏餅」ですよね。
柏の葉の香りは風情があり、あんこ餅の昔ながらの素朴な味わいがたまりません。
さてこの柏餅、なぜこどもの日に食べられるようになったのでしょうか?
また、柏の葉っぱが巻いてあるのはどうしてでしょうか?
そこで今回は、柏餅の由来や葉っぱの意味について調べてみました。
柏餅の葉っぱの意味は?
柏餅が生まれたのは江戸時代。
徳川九代将軍「家重」~十代将軍「家治」のころに、江戸で生まれたとされています。
柏の木は冬になっても葉が落ちず、春に新芽が出るまで古い葉が残るという特性があります。
これを当時の人たちは、「新しい葉(子供)が生まれるまで古い葉(親)が落ちない」というイメージで捉えていたんだとか。
このことから、柏の葉には「子孫繁栄」や「家系が途切れない」などの縁起物としての意味があるそうです。
また、柏の葉には「オイゲノール」という殺菌作用を持つ成分が含まれています。
まだ冷蔵庫などの保存手段がなかった時代。
先人たちは柏の葉を巻くことで、少しでも長く保存できるよう工夫していたわけですね。
柏餅の葉っぱの裏表の秘密!
この柏餅に巻かれた葉っぱですが、これにはちょっとした秘密があります。
実は柏餅には、葉っぱが表向きに巻かれたものと、裏向きに巻かれたものがあるんです。
この葉の裏表、一体何を表しているかというと、中に入っている「あんこ」の種類。
つるつるした葉の表が内側にくるように巻かれた柏餅は、中のあんこが「小豆餡(あずきあん)」のもの。
つまり、「つぶあん」か「こしあん」のどちらかということになります。
逆に、ざらざらした葉の裏面が内側にくるように巻かれた柏餅は、中のあんこが「味噌餡(みそあん)」のものになります。
「袋から出してわからなくなっちゃった!」なんてときに、参考にしてみて下さい。
こどもの日に柏餅を食べる由来とは?
当時、江戸では「端午の節句(5月5日)」に柏餅をお供えするという文化が生まれました。
端午の節句は、男子の健やかな成長を祈願する式日。
現在では「こどもの日」として国民の祝日になっていますね。
武家社会だった当時は、跡継ぎとして男の子が生まれることがとても重要視されていました。
このため、男の子の式日である端午の節句に、子孫繁栄の縁起物である柏餅をお供えするようになったわけです。
江戸で生まれたこの風習は、当時の「参勤交代」によって全国に広まったとされています。
おわりに
というわけで今回は、柏餅の由来や意味について解説させていただきました。
皆さんも5月5日のこどもの日には柏餅を食べながら、子供の健やかな成長や子孫繁栄を願ってみてはいかがでしょうか?
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