重曹とクエン酸の使い方 掃除のポイントは水と一緒に使うこと!

暮らし, 掃除

風呂掃除

前回は重曹とクエン酸、それぞれが得意とする汚れについてご紹介しました。
重曹は「酸性」の汚れクエン酸は「アルカリ性」の汚れを中和して落とすのが得意、という内容でしたね。

今回は前回の内容をおさらいしつつ、重曹とクエン酸のお掃除での基本的な使い方を解説したいと思います。

重曹で落とせる汚れ

ガスコンロの掃除

・油汚れ
・食べこぼし
・皮脂
・垢
・血液

重曹は油やタンパク質などを含んだ人間や動物由来の汚れに対して有効です。
これは重曹が水に溶けたとき「アルカリ性」の性質を持つためです。
油やタンパク質などを含む汚れは「酸性」の性質を持ちます。
このため逆の性質を持つ重曹を使うことで、酸性の汚れを中和して落とすことができます。

ただし、重曹水溶液のpH(ペーハー)は、アルカリ性の中でも弱めの「弱アルカリ性」になります。
このため、ひどい油汚れなどに対しては、重曹だけでなく他の洗剤と併用して汚れを落とすのが良いでしょう。

重曹の使い方

ガスコンロの清掃

重曹を使ってお掃除をするときは、水に濡らした布やスポンジに重曹の粉末を適量つけて汚れている場所をこすります。
また、お風呂場などの元から濡れているような場所で使う場合は、重曹の粉末を掃除したい場所に直接ふりかけて、布やスポンジでこすってもOKです。

重曹は誤って摂取してしまっても、胃の中で胃酸と反応して水と塩(塩化ナトリウム)と二酸化炭素になるだけで、人体には無害な物質です。
このため台所の油汚れなどにも、安心して使うことができます。

研磨剤としても使える!

重曹の粉末

重曹は粒子が非常に細かいため、クレンザーのように研磨剤として使うこともできます。
また、重曹の結晶は丸く角が無いため、研磨剤として使ったときにキズが付きにくいという特徴もあります。

重曹を研磨剤として使う場合は、重曹の粉末3に対し水1程度の割合で混ぜてペーストを作ると良いでしょう。
これをスポンジなどにつけて、汚れをこすって削り落とします。

鍋の焦げ落としにも使える!

鍋の焦げつき

応用編として、重曹は焦げ付かせてしまった鍋やフライパンの焦げ落としにも使うことができます。
やり方は非常に簡単で、焦がした鍋やフライパンに水を張り、そこに重曹粉末を小さじ2杯程度入れて沸騰させるだけです。
重曹は水に混ぜて熱を加えると勢いよく発泡する性質があるので、吹きこぼれないよう注意しましょう。
発泡したら火を止め数時間放置すると、焦げが取れて浮き上がってきます。

ただし、アルミニウムは重曹のアルカリ性と反応して黒ずんでしまうことがあるため、アルミ製品には使わないようにしましょう。

自然にやさしい重曹(1kg)

クエン酸で落とせる汚れ

風呂場の掃除

・水あか
・電気ポットの白い結晶
・石けんカス
・トイレの尿汚れ・尿石

クエン酸は水に溶けたとき「酸性」の性質を持ちます。
このため、お風呂場の水あかや石けんカス、トイレの尿石・尿汚れなどのアルカリ性の汚れを中和して落とすのが得意です。

お酢に漬けた貝殻や卵の殻がだんだん溶けていく実験を見たことありませんか?
(こんな感じの実験です↓)

このようにお酢やクエン酸といった酸性の液体には、カルシウムを溶かす働きがあります。

水あかや石けんカスは、水道水に含まれるカルシウムが固まったものです。
また、トイレの尿石・尿汚れは、尿に含まれるカルシウムが固まったものです。
これらのカルシウムを含んだ汚れには、酸性の性質を持つクエン酸による掃除が有効となります。

クエン酸の使い方

トイレ掃除

クエン酸をお掃除に使うときは、クエン酸の粉末を水に溶かして使います。
これをスプレーボトルに入れ、汚れを落としたい箇所にスプレーして布で拭き取ります。

このスプレー用のクエン酸水の濃度は、お掃除する場所によって調整します。
薄めに作るなら、水200mlに対しクエン酸小さじ1杯程度を溶かして作りましょう。
トイレの掃除などに使うときは、水100mlに対しクエン酸大さじ1杯を溶かし、濃いめ(強い酸性)に作ると良いでしょう。

ただし、クエン酸はサビの原因にもなるため、金属に付着した場合は必ず水で洗い流しましょう。

自然にやさしいクエン酸(360g)【pickUP2】

「水と一緒に使う」のがポイント!

掃除用具

重曹やクエン酸を使ったお掃除のポイントは、必ず「水と一緒に使う」ということです。
酸性・アルカリ性といった性質は、物質が水に溶けたときにその水溶液が持つ性質になります。
なので重曹やクエン酸で中和したい汚れには、必ず水と一緒に使うようにしましょう。

というわけで今回は重曹とクエン酸の掃除での使い方について解説させて頂きました。
お掃除の際には、ぜひ試してみて下さい。
それではまた~。