山芋と長芋の違いについての解説と簡単レシピのご紹介 自然薯とは?
今回は「山芋」と「長芋」の違いについて解説したいと思います。
山芋とは
「山芋(やまいも)」は、日本原産種のヤマノイモ科・ヤマノイモ属・ヤマノイモに分類される、つる性の多年草です。
別名「自然薯(じねんじょ)」といって、日本の山に自生している野生の植物です。
つまり「山芋」と「自然薯」は同じものになります。
山芋の根(芋の部分)は非常に細く、その直径は3cmほどです。
その根が地中1mほどまで伸びるので、掘り起こす際は折らないように細心の注意が必要です。
長芋とは
「長芋(ながいも)」は、中国原産種のヤマノイモ科・ヤマノイモ属・ナガイモに分類される、つる性の多年草です。
「長芋」はしばしば「山芋」と混同されることがありますが、本来「山芋」は日本原産種の「自然薯」だけを指す言葉で、厳密には中国原産の「長芋」は「山芋」には含まれません。
つまり「長芋」と「山芋」は別物です。
長芋の根(芋の部分)は山芋よりも太く、その直径は5~6cmほどになります。
長さも70cmほどなので、掘り起こす際はそれほど神経は使いません。
山芋と長芋の違い
山芋と長芋の一番の違いといえば、粘りの強さでしょう。
山芋(=自然薯)は、非常に粘りが強いのに対し、長芋は水分を多く含むため粘りはあまり強くありません。
また、山芋と長芋では味も若干違います。
山芋は甘みが強いのに対し、長芋はやや淡白でくせのない味です。
ただ、栄養価については大きな違いはありません。
山芋や長芋を使った簡単レシピ
山芋や長芋は、世界的にも珍しい「生で食べられる芋」です。
「ジアスターゼ」という消化酵素を含んでいるため、生で食べても内臓に負担を掛けません。
このため様々な方法で調理することができます。
ここからは山芋や長芋を使った簡単レシピをご紹介していきましょう。
とろろ
山芋や長芋を使ったレシピといえば、真っ先に思い浮かぶのが「とろろ」でしょう。
作り方はいたって簡単♪
山芋か長芋をすりおろすだけです。
(あまりに簡単すぎて、レシピと呼べるのかは疑問ですが)
長芋はすりおろす前に皮をむきますが、山芋は皮をむくには細いので、皮ごとすりおろすことが多いです。
すりおろしたとろろをご飯にかけて、そこにちょっと醤油をたらすだけでも充分ご馳走ですよね。
他にもだし汁を加えて「とろろ汁」にしても良いですし、そばにかけて「山かけそば」にしても絶品です。
ちなみに「山芋」を使った場合でも、「長芋」を使った場合でも、呼び方は同じ「とろろ」だそうです。
多分、この「とろろ」という呼び方が同じだから、山芋と長芋はよく混同されちゃうんでしょうね。
長芋の拍子木切り
水分が多くシャキシャキした食感の長芋は、生のまま拍子木切りにしても絶品です。
皮をむいて拍子木切りにした長芋を小鉢に盛り付けて、上からかつお節を振りかけて、あとはちょこっと醤油をたらすだけ。
醤油ではなく梅肉とかつお節で和えるのもおすすめです。
また、拍子木切りではなく短冊切りにする人もたくさんいますね。
お好み焼き
山芋や長芋は加熱すると食感が変わって風味が増します。
輪切りをそのまま加熱してソテーなどにしても良いですが、すりおろして他の料理に混ぜるのもおすすめです。
お好み焼きのつなぎにすりおろしたとろろを混ぜると、ふわっとした食感に仕上がり、風味も良くなります。
全て小麦粉で作るより、カロリーが控えめなのもポイントですよ♪
まとめ
近年になって急に「自然薯」という呼び方が聞かれるようになったと思いませんか?
実はこれ、あえて昔ながらの「自然薯」という呼び方をすることで、山芋のブランド性や付加価値を高めているんです。
最近では栽培されることも多くなりましたが、そもそも自然薯は山に自生する天然物なので、希少性が高いものなんです。
そこで、長芋との差別化を図って、「自然薯」という呼び方をすることが増えてきたわけです。
確かに「自然薯」って聞くと、なんか高級そうな感じがしますよね。
というわけで今回は、「山芋」と「長芋」の違いについて解説させて頂きました。
それではまた~♪
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