桜餅の葉っぱは食べる派?残す派?塩漬けの葉には毒がある!?
そろそろ桜のシーズンですね。
この季節になると食べたくなるのが「桜餅」。
ピンク色のかわいい見た目で、まさに春のスイーツといった感じです。
さて、桜餅には関東風の「長命寺」と、関西風の「道明寺」の2種類があります。
見た目も材料も違う両者ですが、共通しているのが「塩漬けにした桜の葉っぱ」が巻かれていること。
この桜餅に巻かれている桜の葉っぱですが、皆さん食べるときはどうしていますか?
私はお餅と一緒に食べちゃう派ですが、「葉っぱは食べない」という方もたくさんいますよね。
この桜の葉っぱの塩漬け、どうするのが正解なのでしょう?
そもそも一体いつから、何のために巻かれているのでしょうか?
というわけで今回は、桜餅に巻いてある塩漬けの葉っぱについて調べてみました。
桜餅の葉っぱはいつから巻かれるようになったの?
桜餅に巻いてある塩漬けの葉っぱ。
あれって一体いつから巻かれるようになったのでしょうか?
桜餅は、享保2年(西暦1717年)隅田川のほとりにある長命寺というお寺の門番をしていた山本新六という人物によって生み出されました。
桜の落ち葉掃除に苦労した山本新六は、桜の葉を塩漬けにして巻いたクレープ状の和菓子「桜餅」を考案。
これを長命寺の門前で売り出したところ当時の江戸で大ヒットし、「長命寺桜もち」として関東周辺で定着していったそうです。
つまり、桜餅の葉っぱは考案した当初から巻かれていたというわけですね。
「桜の葉を塩漬けにして和菓子に巻く」というアイデアが、300年以上も昔に考案されていたとはちょっと驚きです。
桜餅の葉っぱは何のために巻いてあるの?
元々は桜の落ち葉の有効利用法として考案された桜の葉っぱの塩漬けでしたが、現在では「香り付け」のために巻かれているそうです。
桜の葉は塩漬けにすることで「クマリン」という芳香成分が生成されます。
そして、この塩漬けの葉を巻くことで、桜餅独特のあの風味が生まれるわけです。
(塩漬けにする前の生の葉には、あの香りはないそうです。)
また塩漬けの葉には、乾燥を防止する役目もあるのだとか。
さらに葉の塩味がアクセントになって、桜餅の甘みを引き立てることにも一役買っているそうですよ。
桜餅の葉っぱは食べていいの?
さて本題です。
この桜餅の葉っぱ、食べてもいいのでしょうか?
全国和菓子協会によると、菓子本来の味を感じるために桜の葉は食べないことを推奨しているそうです。
しかも「クマリン」には実は肝毒性があり、そのまま食べる場合は食品添加物として認められていないのだとか。
(゚ロ゚;)エェ~ッ!?
今まで全部食べちゃってましたよ!?
驚愕の事実を知ってしまいました(笑)。
ただし、クマリンに毒性があるといっても、桜の葉に含まれる程度の量であれば問題はないそうです。
葉っぱを食べる派の皆さん、安心してください。
おわりに
というわけで今回は、桜餅に巻いてある塩漬けの葉っぱについて解説させていただきました。
桜の葉の塩漬けに毒性があるというのには、さすがに驚きました。
和菓子協会的にも食べないことを推奨しているようなので、これからは桜餅の葉っぱを食べるのは控えようと思います(笑)。
皆さんも桜餅を食べる際は、参考にしてみて下さい。
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