クマバチを駆除する時期はいつがいいの?冬の駆除は有効?
前回、クマバチがうちの木造の建物の軒先に巣を作っているの見つけて、その駆除について調べたことをご紹介しました。
ですが、駆除方法についてはわかったものの、実はクマバチの駆除自体はまだ行っていません。
というのも、今の時期はクマバチの活動期で、巣穴で眠りについてしまう冬に駆除した方が、より安全ではないかと考えたからです。
そこで今回は、クマバチの活動期や駆除する時期について解説したいと思います。
クマバチの活動期と越冬
クマバチの活動期は大体5月~10月とされています。
私の住んでいる長野県北部の地域でも、5月に入った途端にクマバチが出始めました。
長野県の北部はやや寒冷地寄りの気候なので、もっと暖かい所では4月からクマバチが活動することもあるようですね。
メスのクマバチは、まず5月~6月にかけて1度目の産卵を行います。
この1度目の卵は7月ごろに羽化します。
この羽化したばかりの成虫のことを「亜成虫」といい、この亜成虫は翌年まで巣穴の中で過ごします。
8月ごろになるとクマバチのメスは2度目の産卵を行います。
2度目の卵は10月ごろに羽化します。
この2度目の亜成虫も翌年まで巣穴で過ごします。
10月が終わり気温が下がると、クマバチたちは巣穴の中で眠りながら冬を越します。
そして春になり気温が上がると、再び活動を始めます。
ハチは変温動物
ハチ類を含め、昆虫は変温動物です。
変温動物は体温を自分で調節する能力が低いため、気温が低いと体温も下がってしまい、外部での活動能力が著しく鈍ります。
一般的な昆虫の場合、気温が10℃以下になると活動できなくなるものが多いようです。
つまり、気温が低下しクマバチの活動能力が鈍る冬に駆除を行えば、反撃の可能性を大きく減らすことができるはずです。
冬のクマバチ駆除は有効か?
実は蜂の種類によっては、冬に駆除を行っても有効でない場合があります。
例えばスズメバチの場合、越冬できるのは女王蜂のみで、女王蜂以外の蜂は冬になり気温が下がると全滅してしまいます。
そして女王蜂は冬が近づくと巣を離れ、土や木に穴を掘りその中で越冬します。
このため、冬の間にスズメバチの巣に向けて殺虫剤をスプレーしたとしても、そこはすでにもぬけの殻で、ほとんど意味がありません。
巣を撤去したとしても、卵を産むことのできる女王蜂は別の場所で健在なので、翌年またどこかに新たな巣を作られ、たくさんの子供たちが生まれてきてしまいます。
(もしかしたら、また同じ場所に巣を作られてしまうかもしれませんね。)
一方クマバチの場合は、羽化した成虫たちはみな、冬の間は巣穴の中で眠って過ごします。
つまり冬に駆除を行えば、たまたま巣を離れていて難を逃れた固体が帰ってくるということもなく、一網打尽にできるはずです。
というわけで、我が家では今年の冬になったらクマバチを駆除することに決まりました。
駆除を行ったら、また結果などをご報告したいと思います。
それではまた~。
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