牛乳の違い 種類別の表記は乳脂肪分や製造・加工の工程で変わる
買ってきた牛乳をよく見たら、「低脂肪牛乳」とか「加工乳」なんて書いてあったことありませんか?
「牛乳じゃないものを買ってきちゃったのかな?」なんて思っちゃいますよね。
実は牛乳って色んな種類があるんです。
今回はこの牛乳の種類について解説したいと思います。
種類別の表記
牛乳パックを見てみると、必ずどこかに「種類別 ○○」という表記があります。
この「○○」の部分が、その牛乳の種類になります。
牛乳類はまず、使われている原材料によって次の3つに分類されます。
②加工乳・・・生乳や牛乳に乳製品を加えたもの
③乳飲料・・・生乳や牛乳に乳製品以外を加えたもの
この「生乳」というのは、搾乳したままの牛の乳のことを指します。
この内、①の「牛乳」については、さらに細かく次の4つに分類されます。
・成分調整牛乳
・低脂肪牛乳
・無脂肪牛乳
ひとつずつ見ていきましょう。
牛乳
普段、一番多く見かけるのはこの「種類別 牛乳」と書かれたものでしょう。
「種類別 牛乳」は、「生乳」を加熱殺菌しただけのものになります。
「成分無調整牛乳」と表記されることもあります。
「種類別 牛乳」と表記する場合は、水などを加えたり、成分を除去することは法令で一切禁じられています。
成分調整牛乳
「成分調整牛乳」は、生乳から水分や乳脂肪分などの一部を取り除き、成分を調整したものになります。
乳脂肪分を取り除くことで味が薄くなっているものもあれば、水分を取り除くことで味や成分が濃くなっているものもあります。
低脂肪牛乳
「低脂肪牛乳」は、遠心分離により生乳から乳脂肪分を取り除いて、乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にしたものになります。
無脂肪牛乳
「無脂肪牛乳」は、生乳から乳脂肪分をほぼ完全に取り除いて、乳脂肪分を0.5%未満にしたものになります。
低脂肪のほうが安い
生乳から乳脂肪分を取り除いた「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」は、成分無調整の「牛乳」より価格が安くなっている場合がほとんどです。
無調整で売るより手間が掛かっているのに、変ですよね?
実はこれ、取り除いた乳脂肪分をバターやチーズなどの加工品の製造に使うことができるため、価格が安くなっているんです。
どちらかというと、乳脂肪分の方がメインで、牛乳の方が余り物というわけですね。
加工乳
「加工乳」は、生乳や牛乳に乳製品を加えたものになります。
生乳にさらに乳脂肪分を加えて、「特濃」にしたものなどが加工乳にあたります。
乳飲料
「乳飲料」は、生乳や牛乳に乳製品以外を加えたものになります。
牛乳にコーヒーを加えた「コーヒー牛乳」や、フルーツ果汁を加えた「フルーツ牛乳」などが代表的ですね。
まとめ
というわけで今回は、牛乳の種類について解説させて頂きました。
普段何気なく買っている牛乳ですが、成分や加工の仕方によって色々な種類があるんですね。
皆さんも今度買うときは気にしてみて下さい。
それではまた~♪
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