重曹とクエン酸で掃除 台所、お風呂、トイレ、場所ごとの使い方

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重曹クエン酸は様々な汚れを分解して落とすことができるためご家庭でのお掃除で大活躍します。
しかし使う場所や汚れによって、重曹とクエン酸どちらを使うべきか、そしてその使い方や分量などは細かく違ってきます。

そこで今回は、お掃除する場所ごとの重曹とクエン酸の使い方をご紹介したいと思います。

重曹でお掃除!

重曹は油やタンパク質などを含む汚れを落とすことが得意です。
油汚れやタンパク質を含む汚れといえば、真っ先に思いつくのは「台所」でしょう。

重曹は人体に無害な成分なので、食品を扱う台所でも安心して使うことができます。
洗剤などと違って、拭き残しなどを気にする必要が無いので非常に便利ですよね。

ただしタンパク質を分解する性質上、手荒れなどの原因になることもあるので、重曹を使う際はゴム手袋の着用を忘れずに。
それでは重曹を使ったお掃除の仕方を、掃除する場所ごとに見ていきましょう。

ガスコンロの油汚れ

ガスコンロの掃除

揚げ物や炒め物をした後などのガスコンロの油汚れには、重曹水溶液のスプレーを使ったお掃除が効果的です。

水200mlに重曹小さじ1/2杯を溶かして重曹水溶液を作り、コンロにスプレーして20~30分ほど放置。
20~30分後、固く絞った濡れ布巾で拭き取ればお掃除完了です。
コンロが温かい内にスプレーすると、汚れを分解する効果もアップ!

スプレーを用意しておくだけでお手軽にできるので、毎日のお手入れにもおすすめです。

また、こびりついて層になった油汚れやコゲ汚れを落としたいときは、重曹ペーストを使ってみましょう。
重曹は粒子が細かいため、ソフトクレンザーのように研磨剤として使うこともできます。

重曹ペーストは、水と重曹を1:2の割合で混ぜ合わせて作ります。
これをコンロの油汚れ・コゲ汚れに塗って10~30分ほど放置。
10~30分経つと汚れが分解されて柔らかくなるので、布やスポンジでこすって削り落とします。
汚れがしつこいときは歯ブラシなどを使ってこすると良いでしょう。

ガスコンロだけでなく台所の換気扇に付いた油汚れなどにも、この重曹ペーストを使ったお掃除がおすすめです。

電子レンジの内側

電子レンジの掃除

電子レンジの内側も、油やタンパク質の汚れが付きやすい場所です。
しかし、水で洗い流すことができないので洗剤を使うわけにもいきません。
そこで人体に無害な重曹を使って、電子レンジ内の汚れを落としていきましょう。

まずはレンジで使用可能な容器に、水200mlと重曹大さじ2杯を入れ混ぜ合わせ、重曹水溶液を作ります。
これをレンジに入れ500wで5分間加熱し、そのまま扉を開けずに15分間放置。
最後に容器に残った重曹水溶液を布やスポンジなどに含ませ、レンジの内側を拭いて汚れを落とします。
容器も水溶液も熱くなっているので、火傷に注意しましょう。
レンジ内に重曹が残るのが気になる方は、仕上げに水拭きするのもOKです。

鍋やフライパンの焦げ落とし

鍋の焦げつき

重曹は焦げ付かせてしまった鍋やフライパンの焦げ落としにも使うことができます。

まず焦がした鍋やフライパンに水を張り、そこに重曹粉末を大さじ1杯程度入れて沸騰させます。
重曹は水に混ぜて熱を加えると勢いよく発泡する性質があるので、火にかける際は吹きこぼれに注意。

発泡したら火を止め数時間放置すると、焦げが取れて浮き上がってくるのできれいに洗い落としましょう。
浮いてこないようなしつこい焦げは、重曹ペーストを付けた布やスポンジで擦って削り落とします。

鍋やフライパンだけでなく、コンロの五徳やバーナーキャップなども、沸騰させた重曹水溶液に漬けておくことで焦げを落とすことができます。
機会があれば試してみて下さい。

ただし注意点として、重曹はアルミ製品には使わないようにしましょう。
アルミニウムはアルカリ性に弱く、重曹と反応して黒ずんだり腐食して穴が開いてしまったりすることがあります。
また、テフロン加工(フッ素加工)の製品も、物によってはコーティングが剥げてしまうことがあるので注意が必要です。

自然にやさしい重曹(1kg)

クエン酸でお掃除!

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が固まってできた「水垢汚れ」「石鹸カス」
この水あか汚れや石けんカスはアルカリ性の性質を持つため、酸性のクエン酸で中和して落とすことができます。

お酢(酸性の液体)に漬けると卵の殻(カルシウム)が溶けてしまう、あの原理ですね。

このためクエン酸は、台所やお風呂場、トイレなど、ご家庭の水回りのお掃除で大活躍します。

電気ポットの白い結晶

電気ポット

電気ポットを長く使っていると、ポットの内側に白い結晶が付いてきますよね。
この結晶も水道水に含まれるミネラルが固まった水垢汚れなので、クエン酸で落とすことができます。

まずは電気ポット満タンに水を入れます。
そこにクエン酸の粉末を大さじ1~2杯ほど入れて、スイッチを入れてお湯を沸かします。
沸騰したらそのまま2~3時間ほど放置。
最後にポットを軽く揺すってお湯を捨て、水ですすげば完了です。

もしまだ結晶が残っていたら、水ですすぐ前にポットの内側を擦り洗いしてもOKです。
ただし、ポットの内側は特殊なコーティングがしてある製品もあるので、柔らかいスポンジなどで擦るようにしましょう。

お風呂場の鏡の曇り

お風呂の鏡

年々少しずつ曇ってゆくお風呂場の鏡。
この鏡の曇りも、水道水に含まれるミネラルが固まった水垢や石鹸カスなので、クエン酸で落とすことができます。

しかし、垂直に取り付けられた鏡にクエン酸水をスプレーしても、すぐに垂れて来てしまい中々汚れが落ちません。
そこで効果的なのが「クエン酸パック」というお掃除方法です。

まずスプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1杯を入れ、よく振ってクエン酸水を作ります。
これを鏡全体にたっぷりとスプレーし、吹きつけた上からキッチンペーパーを貼り付けます。
蒸発を防ぐため、さらにその上からサランラップを貼り付けます。
この状態で1時間ほど放置。

1時間経ったらパックを剥がして、貼り付けていたサランラップを丸めてスポンジ代わりにして鏡を磨きます。
最後にシャワーで流し、乾拭きすれば完了です。

トイレの黄ばみ(尿石)

トイレ掃除

ブラシで擦っても中々落ちないトイレの黄ばみ汚れ。
この黄ばみの正体は「尿石」といいます。
尿石は、尿に含まれる「リン酸カルシウム」という成分が尿素やタンパク質と結合してできたもの。
つまりこの尿石もカルシウムでできた汚れため、クエン酸で落とすことができます。

トイレの尿石落しには前述の「クエン酸パック」が有効です。
まずスプレーボトルに水100mlとクエン酸小さじ1杯を入れ、よく振ってクエン酸水を作ります。
これを黄ばみ部分にスプレーし、吹き付けた上からトイレットペーパーを貼り付けます。
この状態で30分ほど放置。
最後にトイレットペーパーを取り除き、お掃除シートで黄ばみを拭き取れば完了です。

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