自転車保険の選び方!おすすめは賠償責任補償が1億円以上のもの!

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近年、自転車保険の義務化を進める自治体が増えてきていますね。
私の住むここ長野県でも、2019年10月1日より自転車保険の加入を義務化する条例が施行されました。

さて、自転車保険が義務化された地域の人は、どんな保険に入ればよいのでしょうか?
今回は、皆さんあまり馴染みのない自転車保険について、選び方のポイントなどをまとめてみました。
自転車保険の加入を検討している方や、自転車保険が義務化された地域にお住まいの方は、参考にしてみて下さい。

義務化が始まっても自転車保険に入らずに済む?

チェック

まず、自転車保険を選び始めるその前に、一つ確認してもらいたいことがあります。
というのも、人によっては義務化が始まっても自転車保険に入らずに済む場合があるからです。

実は、自動車保険や火災保険、傷害保険などの、別の保険の特約で、自転車保険が付帯されていることがあります。
このような付帯サービスをすでに契約している場合には、義務化が始まっても新たに自転車保険に入る必要はありません。

というわけで、慌てて自転車保険に入ろうとせず、まずは一度、今入っている別の保険の特約内容を確認してみましょう。
もしかしたら、わざわざ自転車保険に入らずに済むかもしれません。

ちなみに、自動車保険もしくは火災保険に付帯されている特約は、補償が手厚いものも多いので、見つけたら検討してみるのもよいでしょう。

個人賠償責任補償が1億円以上のものを選ぶ!

ポイント

では、ここからは自転車保険選びのポイントを見ていきましょう。
自転車保険選びで一番重要なポイントは、「個人賠償責任補償が最大でいくら支払われるか」です。

個人賠償責任補償というのは、事故によって被害者に生じた損害を補償するものになります。
つまり平たく言ってしまえば、あなたが事故を起こしてしまった際に、被害者への賠償金をあなたの代わりに保険会社が支払ってくれる、というわけですね。

自転車保険を選ぶ際は、この個人賠償責任補償が1億円以上のものを選ぶことがポイントになります。

ではなぜ、個人賠償責任補償が1億円以上の保険が良いのでしょうか?
ここでちょっと過去の自転車事故の賠償事例を見てみましょう。

自転車事故による賠償金で、国内で最も高額の事例は、兵庫県で小学5年生が起こした事故による9,521万円になります。
2番目に高い事例は、男子高校生が起こした事故で9,266万円になります。

そうなんです!
例え自転車であっても、事故を起こしてしまうと、場合によっては1億円近い賠償金を請求される可能性があるわけです。

万が一このような高額の賠償金が発生しても対応できるよう、自転車保険は個人賠償責任補償が1億円以上のものを選んでおくことが重要になります。

年間の保険料が3,000~4,000円位のものがベスト!

ポイント

自転車保険を選ぶ際には、「年間の保険料がいくらかかるのか」という点も大切なポイントになります。

おすすめなのは、保険料が年間で3,000~4,000円位のものです。
この価格帯の自転車保険は、補償内容が充実しているものが多く揃っています。
前述の、個人賠償責任補償が1億円以上のものも、この価格帯ならたくさんあるので見つけやすいですよ。

また、この価格帯の自転車保険は、付帯サービスも充実しています。
事故後の示談代行自身のケガに対する通院補償など、手厚いサービスが受けられます。

これに対して、年間の保険料が1,000~2,000円位のものになると、補償内容・付帯サービス共にガクッと質が下がります。
一番大事な個人賠償責任補償も、最大で1,000万~数千万程度のものが多く、あまりおすすめできません。

とはいえ、保険料が安いものは全てダメというわけでもありません。
例えば、サイクルベースあさひが提供している自転車保険「サイクルパートナー」を見てみましょう。
こちらの保険は年間の保険料が1,900円と非常に安いのに、なんと個人賠償責任補償が最大2億円となっています!
これくらい補償内容が充実している保険なら、充分考慮に入れてよいでしょう。

家族で入った方がお得!

家族

自転車保険を選ぶ際には、補償の範囲が「個人」だけなのか、それとも「家族全員」にできるのかも重要なポイントです。

自転車保険には、補償の範囲を「個人」~「家族全員」で選べるものもあります。
このような保険では、個別に加入するよりも家族で入ったほうが保険料がお得になります。

特に、お子さんが自転車を使っているご家庭であれば、補償の範囲が「家族全員」にできる自転車保険を選ぶとよいでしょう。
実は、自転車事故を起こした人の年齢別の割合を見てみると、7~19歳の未成年者による割合が最も高いのだそうです。
人口千人あたりの年齢層別自転車関連事故件数(別窓リンク)
また、先程ご紹介した高額の賠償事例でも、未成年者による事故が上位の多くを占めています。

このようなことからも、家族で自転車を使っている場合は家族全員をカバーできる保険を選ぶことが重要になります。

まとめ

というわけで今回は、自転車保険の選び方について解説させていただきました。

年間の保険料が2,000~4,000円の自転車保険であれば、毎月ペットボトル飲料を2~3本がまんするだけで入れます。
万が一の事態に備え、ぜひこの機会に自転車保険の加入を検討してみましょう。